有馬:なるほど。「維新が他の政党とどう違うのか」はわかりましたが、選挙後はどう行動するのでしょうか。自民・公明両党と連立を組んだほうがより密接な形で政策が実行できますよね?もし連立を組まないまでも、閣外協力をするとか「なんらかの協力以上」に発展する可能性はないのでしょうか?先を読む人は、「最終的には、維新は自民に合流する」という人までいます。
無理に連立を組まなくても、憲法は改正できる
馬場:連立するとか、いわゆる部分的に組む「パーシャル連合」のような発想は、維新にはありません。「安易に与党にならず、単に反対するだけの野党にもならない」という、永田町の常識ではおよそ考えられない「結党以来の考え方」は変わっていません。
われわれは、さきほど述べた公約を、実現するためにどうすればいいのかというところから考えて、行動します。実際、自民党や公明党などは「憲法を改正する」と言っているわけですから、こうした政党と連携を進めること自体は自然な流れだと思っています。
ただし仮に与党入りすると、ある意味で「清濁併せのむ」必要が出てくることになりかねません。それでは「維新スピリッツ」が薄まってしまいます。「やせ我慢」といわれても、与党入りはしないつもりです。
憲法改正については、ご存知の通り、全文を一気に改正できるというわけではありません。できるだけ早く衆参両院の憲法審査会を開いて、各党が改正案を出し、その中で議論して、どの項目が改憲の優先順位が高いのかを決めていく。そして、「衆参の議員の3分の2以上」で改憲の発議をして、国民投票をお願いするという手続きを踏むということになります。その意味でも、無理に連立を組まなくても憲法改正に歩みだせる道のりが用意されている、と考えています。
現段階では、「維新が大阪で人気あるんは、大阪だからやろ」と思われています。しかし、そうではありません。維新は大阪で約束したことを着実に実行してきました。だから、大阪で支持を得ています。大阪で実行できたことを、ぜひ日本全国で実現していきたいと思っています。
(写真:風間仁一郎 構成:福井純)
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