こうして見ると、スポーツにおける“ライバル”の数が明確に見えてくる。たとえば、夏の甲子園で優勝するのは、相当難しい。なにせ、4021校分の1だから。プロ野球選手になる確率も、競技人口から考えるとかなり大変なことは小学生でも理解できる。
それでも、日本中の注目を集める「甲子園」の魅力、日本のプロ野球選手に1億円以上のプレイヤーが70名近くもいること。名門大学にスポーツ推薦枠で入学できることを考えると、自分の才能に「自信」のある人は、チャレンジする価値は十分にある。
男子のサッカーも同様だ。Jリーガーはプロ野球選手ほど恵まれていないものの、海外の有名リーグで活躍する日本人プレイヤーが何人もいる。日本代表の人気も絶大で、スポーツ選手の「夢」としてはビッグだからだ。
ただし、両競技とも多くのスキルが必要とされることと、小中学校でも盛んに行われていることもあり、小学生から競技を続けてきたなど、ごく限られた人しかトッププレイヤーになれないと思った方がいいだろう。
人気のあるバスケとバレーの選択は微妙
野球とサッカーは別格として、男子で3番目に登録人数の多いバスケットボールはどうだろうか。筆者は、少し考えてから入部した方がいいのではないかと思っている。
高校では「ウィンターカップ」の人気があるものの、日本の男子バスケは、1976年のモントリオール五輪が最後のオリンピック出場(リオ五輪は世界最終予選に出場する)。国際大会で結果を残せていない。野球やサッカーのように世界最高峰のリーグで大活躍したというスター選手も現れておらず、バスケでビッグマネーを稼ぐのは難しい。
今秋からはNBLとTKbjが統合して、Bリーグがスタートするのが明るいニュースだが、これだけ競技人口がいながら日本のバスケ界はなかなか飛躍できていないのが実情だ。
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