セブン株主総会で鈴木敏文氏が遺した言葉 鈴木氏の退任を惜しむ声が株主から相次いだ

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

(株主総会の議案がすべて採決され、取締役の体制が一新された後、村田前社長、井阪新社長、鈴木前会長があいさつをした)

村田前社長:本日をもって、セブン&アイホールディングスの取締役を退任します。セブン&アイホールディングスを設立して10年。株主の皆様には本当に力強いご支援をいただいたことを、心より御礼申し上げます。

そして何よりも私にとって大事なのは、偉大な経営者であります会長の鈴木敏文氏と一緒に退任できることが、私にとって一生の宝です。ありがとうございました。

カリスマ経営者・鈴木氏の後を託された、井阪氏(中央)ら新経営陣(撮影:梅谷秀司)

井阪新社長:このたび、セブン&アイホールディングスの次期社長となる井阪です。

どんな会社にしたいかというと、創業の理念である「すべてのステークホルダーの皆様に信頼される誠実な企業でありたい」という原点に立ち返り、自由闊達で風通しのいい会社にしたいと思っています。

そのうえで、本日、ご退任される鈴木会長の理念であります「変化への対応と絶対価値の追求」。これをしっかり受け継いで、礎として大役を務めていきたいと思っています。株主の皆様には、今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

「オムニチャネルにどれだけ力を入れてくれるか」

鈴木前会長:鈴木でございます。私がこのグループに参画させて頂いたのは、昭和38年、1963年でした。そのときの規模は、売り上げで約40億円、店舗数は5店舗でした。

その後、多くの方々からのご支援をいただき会社が成長してきました。今日ではグループ全体の売り上げが10兆円を超す規模になりました。これもひとえに株主の皆様の多大なるご支援があったからこそと思っています。

先ほど、イトーヨーカ堂、西武について、ご懸念の質問がございました。イトーヨーカ堂は今年に入り徐々にではありますが、いい方向に向かっていると確信をしております。また、西武についても新しい商品を入れることに努力をしております。

何よりもこれからいちばんの大きい問題は、オムニチャネルということでございまして、オムニチャネルに対して、どれだけ今の人達が力を入れてくれるか。

それがきちんとできれば、われわれの会社は小売業として日本でナンバー1、世界で何番目というような形で成長していくと思います。これにつきましても、株主の皆さま方の今まで以上のご支援をいただくようにお願い申し上げまして、私のあいさつに代えさせて頂きます。ありがとうございました。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事