やはり強いディズニー、入場者数更新へ 東京スカイツリーを“凌駕”

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オリエンタルランドは業績面でも期初想定を上回る順調ぶりを見せている。会社側は今期の入場者数が2710万人まで伸びることを前提に、今13年3月期の通期業績見通しについて、売上高3854億円(期初計画は3694億円)、営業利益756億円(同651億円)、純利益483億円(同400億円)に上方修正した。売上高は09年3月期の過去最高3892億円に及ばないが、営業利益と純利益は前期に続き過去最高を更新する計画だ。期初計画に比べ、売上高は159億円、営業利益は105億円、純利益は83億円の上振れとなる勘定だ。

もっとも、上期(12年4月~9月期)決算では、期初計画に比べて、売上高は119億円上振れの1883億円、営業利益は108億円上振れの390億円、純利益は80億円上振れの255億円で着地している。期初計画に比べて、上期の業績は大きく上振れたのに対し、下期(12年10月~13年3月期)の業績は営業利益と純利益についてはほとんど上振れがないことになる。

東洋経済では足元の入場者数のペースが続けば、過去最高の年間入場者数2722万人をクリアする可能性が高いと判断、通期の売上高3900億円、営業利益800億円、純利益510億円と、会社修正計画を上回る水準を独自に予想する。

新アトラクションとイベントが人気

入場者数が順調な主な理由は、新アトラクションの集客効果と、季節イベントの定着効果によるもの。7月にTDSでオープンした「トイ・ストーリー・マニア!」(写真)は当初500分待ちも出るほどゲストが殺到し、現在でも長蛇の列の人気ぶりで、TDLに比べて集客力がやや弱いと見られてきたTDSの底上げに大きく貢献している。一方、季節イベントについては、TDSの「スプリングヴォヤッジ」(4~6月)、TDLの「夏祭り」(7~8月)を今期より新たに始めたほか、下期にかけてTDLとTDSの両方で行われる「ハロウィーン」(9~10月)、「クリスマス」(11~12月)の定番イベントも集客が好調だ。

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