オリンパス、新中計初年度から円高の洗礼

不正会計時からステージは変わったが…

オリンパスは中計初年度から試練を迎えることになる(撮影:尾形文繁)

「中国を初めとした新興国の減速など、マクロ環境は非常に厳しい状況。特に当社にとっては円高が今期業績を大きく押し下げる要因になっている。しかし、長期的な視点で見たときの成長基調に変化はない」。5月2日に開かれたオリンパスの決算発表会で、笹宏行社長は同社を取り巻く環境について、こう説明した。

同日発表された2016年3月期業績は、売上高が8045億円(前期比5.2%増)、営業利益は1044億円(同14.8%増)、前年度に87億円の赤字だった純利益は過去最高となる625億円になった。

不正会計の処理にメドがついた

黒字転換を見込んでいた映像機器事業は赤字継続となったが、主力の医療機器事業は消化器内視鏡、処置具、外科器具の3本柱がそろって好調に推移し、全体を牽引した。

「長期的な成長基調に変化はない」笹社長は言い切った(記者撮影)

決算に先立つ3月30日、オリンパスは2021年3月期までの中期経営計画を発表している。同社はこの中期計画で、経営再建から持続的発展へと、ステージが変わったことをアピールしている。

背景にあるのは、2011年に発覚した不正会計の後処理に終わりが見えてきたことだ。

不正会計発覚後の2012年3月末には有利子負債6424億円を抱え、自己資本比率も5%まで落ち込んでいたが、現在の有利子負債は3211億円まで減り、自己資本比率も38%へと回復している。

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