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外資系金融は、もう終わりですか? キャリア相談 【Vol.1】

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
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もしもあなたが、投資銀行における投資銀行部門ではなくマーケット側にいる場合は、キャリアチェンジはより難しくなります。

一般的にマーケット側のほうが若くして稼げますし、一昔前なら35歳の外資系金融定年前に億プレーヤーとして稼ぎ切ることもできたかもしれません。マーケットの人間は個別企業を株や債券といった商品として見ており、一部の投資戦略を除いては、個別企業のビジネスモデルを深く見るというよりは、市場を俯瞰して見ています。つまり、コンサルティング会社や事業法人とは遠い場所にいるのです。

もしマーケットでの知見を活かすとしたら、企業のIR部門等にいくことでしょうが、今までのマーケットに対峙するお仕事よりはだいぶつまらないことになるでしょう。

金融専門職としての色が強い、セールスやトレーダーの方はそのまま続けて稼ぎ切るか、ヘッジファンドに移って香港やシンガポールに住んで日本市場を見るというキャリアが考えられます。ただひところよりはヘッジファンドも少なくなり、ポジションもなかなか空いていないので、もう少しいられるのであれば現状維持が良いとも言えます。

ファイナンスは一要素でしかない 

現状をいろいろと書かせていただきましたが、あなたが今やろうとしていることは、金融プロフェッショナルからマネジメント(経営)プロフェッショナルへの移行です。金融で培った財務モデリングのスキルや、弁護士との契約書ドキュメンテーション、市場の感覚はマネジメントの世界でも活きてきます。そして、精緻な計算のように見せている企業価値評価等がいかにアートな世界であるかを知っていることは大きな強みです。

一方でMBAの授業でもそうであるように、ファイナンスは経営に必要な資質の中の一要素でしかありません。そのため、コンサルティング会社、企業再生、事業会社の業務においてはまだまだ学ぶことがあります。

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【30代後半から”金融臭”が強くなる】

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