スズキ・修会長が「行儀の悪い売り方」を反省

「自らまいた種、自分でなりを直していく」

気になる今2017年3月期に関しては、売上高3.1兆円(前期比2.5%減)、営業利益1800億円(同7.8%減)、純益930億円(同20.3%減)の減収減益と予想する。

インドで生産、現地でヒットしている小型ハッチバック車「バレーノ」は日本にも投入(撮影:梅谷秀司)

主因はもっぱら為替の影響だ。ドル、ユーロ、インドルピーなどほとんどの通貨で想定レートを円高とする影響により、為替だけで620億円の営業減益要因となる。VW株の売却特益がなくなることも純益を押し下げる。

ただ、為替の目減りを除く実態は好調ともいえる。会社側の予想は、為替影響がなければ、2割強の営業増益となる強気計画なのだ。その内訳は、4輪の販売台数が3.3%増の295.6万台。国内は軽が横ばいだが、登録車(軽以外)が新型車攻勢で10万台(23.5%増)、海外もインド(7%増)、欧州(12.2%増)の伸びが続くシナリオだ。

軽自動車が白モノ家電の二の舞いになる?

質疑応答では、これまで通り鈴木修会長の“修節”が全開となった。「当期(2015年度)の全体需要が180万台だった。私も久しぶりに国内市場を見まして、一つ心配したことは、軽自動車が白モノ家電の二の舞になるんじゃないか、ということ。これはやっぱり1台1台を大切に売っていくという考え方がやや欠けていた。シェア争いになってしまった」

少し前まで絶好調だった軽自動車市場は、縮小に転じている。2015年度の軽市場は181万台と前年度から約36万台も減少。2015年4月に保有に課される軽自動車税が増税された影響は大きいが、スズキとダイハツ工業の熾烈なシェア争いの中で、各社がディーラーへの押し込み販売を増やした結果、大量の新古車が発生した後遺症も指摘されている。

「大手さんの中古車市場が非常にさかんになっていた。こういうことでございますから、昨年の下期からですね、そういう事態に気がつきまして、私どももお行儀が悪い売り方をやめようじゃないか、ということで10月以降、ほとんどお行儀が悪い売り方をやめました」

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