成長は不変、通貨統合はじっくりと

バーレーンの挑戦


--ユーロ圏では通貨統合だけで政治統合が不十分だったとの見方が一般的です。GCCの通貨統合ではどのように考えていますか。


われわれは過去30年の間に経済的な統合や政治的なコーディネーションをなし得てきた。GCC諸国は政治的には比較的似通ったところがあり、それは大きな推進力になるだろう。最近でも、サウジアラビアのアブドラ国王が「統合を推進したい。歓迎する」と発言した。GCC諸国として包括的な形で統合、融合を実現するさまざまな努力をしている。

--グローバルでは先進国がどこも金融緩和に動き、緩和の副作用が出るのではないかという見方もあります。


重要なのは経済成長をさせるための基盤をもう一度確立すること。景気低迷が長引く中で、さまざまな産業が難しい局面を迎えている。需要を喚起して雇用を創出するような基盤づくりが重要だ。過剰流動性やインフレの問題は後から十分に対策が打つことができるのではないか。そうしたところを懸念して、抜本的な対策を手控えるべきではないだろう。民間事業が自信を取り戻して前進することができる土台をつくる時期だ。

--これまでバーレーンでは事業誘致が進み、プラス成長を遂げてきました。今後も成長を続けるための課題は何でしょうか。


バーレーンでは常に民間産業を重視し、規制や課税など海外からなるべく風通しのいい環境で投資をしてもらえるように努力していきた。その結果、経済の自由度が高くビジネスをやりやすい場所としては、常に高い評価を得ている。また、政府では国民に対する教育やトレーニングを充実させ、必要とされるスキルが提供できるように努めている。こうしたことがあいまってバーレーンの環境がつくられてきた。それが功を奏してきたので、今後もそうした努力を続けて将来の成長につなげていく。    

(聞き手:井下健悟=東洋経済オンライン)

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