高級化粧品「セルフ型」店の勝算 シャネルもランコムも自由に試せる

70坪ほどの店内は「シャネル」や「クリスチャン・ディオール」など30を超える高級化粧品ブランドがずらりと並ぶ。壁際の棚に各ブランドの商品が並ぶ一方、店内中央のゴンドラには口紅やマスカラなどカテゴリー別に複数の商品がひとまとめにされて陳列。方や香水やスキンケアコーナーには「アイパッド」が設置され、利用客にあった商品選びをレクチャーしてくれる。
ドラッグストア「トモズ」を展開する住友商事傘下の住商ドラッグストアーズが10月12日オープンした高級化粧品専門店の「インクローバー」1号店。高級化粧品は通常、百貨店で扱われることがほとんどだが、同店の作りは百貨店とは大きく違う。まず、百貨店ではおなじみのブランド別のカウンターや専用の美容部員がいない。加えて、利用者は店内に並べられた各ブランドの商品を自由に試すことができるほか、すべてのブランドの商品を一度に会計できる。

(アイカラーなどでは各ブランドの製品を一同に並べたコーナーを設置)

(多くの製品がPOP付き。百貨店など従来の売り場にはない光景)
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事