20代で「金融資産1000万円以上」はこんな人

新入社員にこそ伝えておきたい「投資の真実」

第一の特徴は、公的年金について知っている人が多かったことです。親の遺産を受け取って金融資産が1000万円以上になったら急に「公的年金について調べて理解するようになった」とはなかなか考えにくいところですから、公的年金を理解する人ほど多くの金融資産を保有するようになると考える方が自然な気がします。

第二に退職後に必要だと想定している生活費の総額が大きい、第三に確定拠出年金について理解している人の比率が高い、といったところは同じ類の特徴でしょう。20代にもかかわらず、将来のことを比較的しっかりと気にかけている人が多いという特徴です。ここから、皆さんにも少し長めの将来に関して思いを馳せる時間を作っていただくことが、まずは金融資産を大きくするためには大切だということがいえそうです。

第四は金融機関との付き合い方です。「お金に関する情報の入手先」を聞いた結果では、「金融機関のWebサイト」と答える人の比率が高かったことです。20代ですから、高齢者と比べてWebへのアクセスが高いのは当然ですが、同じ20代と比べても金融資産を1000万円以上保有している人は高くなっています。

もちろん、これは金融機関のWebサイトを使うことが資産を増やす原因だったのか、資産ができたから金融機関のWebサイトを使うようになったという結果なのかは判別できません。ただ、こうした特徴があるということは参考にできるのではないでしょうか。

個人的に気になったのが、金融資産を1000万円以上保有する20代の「お金の情報の入手先」として「家族との会話」が比較的上位に入っていることです。もしかすると、家族でお金の会話ができるような環境は資産をしっかり積み上げていこうとする意識の醸成につながっているのかもしれません。家庭における金融教育は必要なのです。

最後の特徴は、投資に関する理論の理解度が高いことです。「長期投資」、「分散投資」、「時間分散」の重要な3項目の理解度は、すべて20代の平均よりも大幅に高くなっています。

結局、信頼できる対象かどうかに尽きる

その結果、いろいろな投資対象に資金を振り向けている姿も見えてきました。特に若い世代は為替証拠金取引、いわゆるFXに投資資金を向けている人が多いのですが、金融資産を1000万円以上保有する20代はFXへの投資よりも他の金融資産へ投資することが多くなっているのが特徴です。資産形成にはFXは向いていないことが理解されているように思います。

投資理論で重要とされている3つ、「長期投資」、「分散投資」、「時間分散」を今回、第3回、第4回で説明してきたいと思います。まずここでは「長期投資」です。

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