iPhoneをジャック!「タテ型動画」が超新鮮だ リリスクのPVが話題をさらっているワケ
さながら、iPhoneをめぐるUIのオンパレード。PVを見ているだけなのに、まるでウイルス感染したかのように、自分のスマートフォンがジャックされたように感じる。しかも、驚くべきことは、この撮影すべてがスマートフォンで成されたということだ。各種メディアのコメントを以下にまとめる。
先駆者は安室奈美恵か?
だが、こうしたスマホ特化型のミュージックビデオは、日本においては安室奈美恵が先駆者だろう。ちょうど、1年前となる5月26日にYouTubeで公開された「Golden Touch」のPVは、クリエイティブ的にさらに洗練されたものとなっている。
しかし、惜しむらくは、タテ型動画になっていない。スマートフォンを一度横に倒すというワンアクションが、少々もったいなさを感じさせる。1年前だと、しょうがないのかもしれないが。
また、スマホに特化した音楽プロモーションでは、2013年にリリースされた「マヂヤミ彼女」というアプリも記憶に残っている。これは、無料ゲームで人気のカテゴリ「脱出ゲーム」の体裁をとったアプリで、スマホのUIを模したシーンもあり、「没入感」という意味では、背筋が凍るほどのものを味わえる。
あえてネタバレすると、インディーズミュージシャンのミオヤマザキ氏のプロモーションというオチだったが、当時は大きな話題となった。ただしアプリだったこともあり、その広まり方は、かなり緩やかなものだったという印象がある。
1980年のバグルス「ラジオスターの悲劇」で歌われたように、ビデオは音楽プロモーションにおいて、大きな役割を果たしてきた。だが、ネットが普及し、YouTubeをはじめ動画サービス全盛のいま、その形も大きく変わりつつある。
Written by 長田真
Image from lyrical school / RUN and RUN 特設サイト
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