リコーの変わり種カメラが切り拓いた新境地

YouTubeの対応で360度撮影が浸透

シータで撮影すると、天井と床を同時に写すことも可能になる

リコーが2013年から売り出している「THETA(シータ)」が、プチブレークの兆しを見せている。リコーは事務機器が主力だが、防水・耐衝撃に特化した「WGシリーズ」や2011年にHOYAから買収した「ペンタックス」ブランドなど、コアなファンが着くデジカメを作るメーカーとしても知られている。

シータは、見た目からして通常のデジカメとは一線を画している。シータには通常のカメラのように液晶はなく、タテ13センチ、ヨコ4センチの機体には両面に半球型のレンズがあるだけ。表にシャッターボタンがあるくらいで、ほぼ表裏対称の形をしている。撮った写真はスマホに転送され、そこから映り具合を確認する。

シータの最大の売りは、撮れる画像が「360度パノラマ」という点だ。表裏両面のレンズから撮れた画像を合成することで、360度すべての風景を一枚の画像に納める。実際にスマホやパソコンで見る時には、画像をドラッグする事で視点が動いて周囲が見回せるようになっている。興味のある方は、こちらのページで試していただくことが可能だ。

何が新しいのか?

今までも360度パノラマを撮る方法はあったが、複数台のカメラを使ったり、カメラを地面に置く必要があったりなど制約が大きかった。しかし、シータの場合はその場でシャッターボタンを押すだけで済む。価格も約3万5000円と、同種のカメラの中で最も安い部類に入る。

次ページ流行のきっかけは?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • コロナショック、企業の針路
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
スペシャルインタビュー<br>元ラグビー日本代表・畠山健介

今年から米メジャーリーグ・ラグビーのチームに所属、華やかな選手生活とは裏腹に幾多の葛藤を乗り越えてきた畠山選手。「ラグビーファンの拡大には、リーグのプロ化が不可欠だ」。新天地にいる今だから見えてきた日本ラグビー改革論を熱く語ります。