ゆとり世代は受け身的でまじめ、その対処法は? 新入社員教育の実態調査
意外に多い自動車教習所での技能トレーニング
内定者教育で最も多いのは「集合研修」であり、続いて「レポート提出」「通信教育」という順番だ。この3つについては企業規模の差はほとんどない。
しかし、eラーニングは企業規模によって大きな差があり、「1001名以上」が35%であるのに対し、「301名~1000名」は20%、「300名以下」は12%にとどまっている。大企業での実施率が高いのは、採用支援会社が提供する内定者管理システムを利用している企業が多く、そのシステムにeラーニングプログラムが標準搭載されていることもあれば、eラーニングプログラム提供会社のサービスとシステム連携して実施している割合が高いからであろう。
内定者教育の中身を読むと、グループワーク、ビジネスマナー、工場見学、資格対策、TOEIC対策、課題図書や日経新聞の購読などの定番メニューを、企業ごとのポリシーに基づいて組み合わせている。
意外なのは、自動車の運転技能スキルに関する研修を実施している企業が目立っていることだ。特に医薬品・医療機器業界で多く、内定者の最寄り教習所で運転のフォロートレーニングを受講させている(会社が費用負担)。医薬品・医療機器業界でMRとして働くためには、自動車の運転が不可欠だ。運転技能は走行距離に比例するところが多く、自動車離れが進んでいるといわれる昨今では、学生時代の走行距離では安心できないという判断なのだろう。
図表3:入社前教育(内定者教育)の実施方法
(本社:東京千代田区、所長:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営するHRプロ内の調査・研究部門。企業・団体のHR(人事)領域に関する調査、研究を行う。外部の調査機関による調査研究結果も紹介するなど、「開かれた研究所」を志向する。「HRプロ」内に、新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つ調査レポートを掲載している。
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