米国第2工場も視野か、スバルに迫られる決断
となれば、今後の焦点は米国における能力の拡張策だ。12年度にスバルは世界販売72.1万台(前期比12.7%増)を計画しているが、そのうち北米だけで35.6万台(同15.3%増)と約半分を占める見込み。米国インディアナ州に展開する工場は、生産工程の改善などにより、14年夏までに現行の年産17万台から同20万台まで能力を拡張するものの、現地生産ではまかないきれない。
現状は日本からの輸出に頼っている状況だ。5月に中期経営計画の進捗状況について説明した吉永泰之社長は「将来的に米国の生産能力の増強の検討を開始した」と述べており、長引く円高など為替相場の影響も考慮すれば、今後は米国における何らかの大型投資が必要となってくるだろう。決断のときはそう遠くないかもしれない。
(写真は群馬製作所・本工場で生産されるスポーツカー「BRZ」)
(又吉 龍吾 =東洋経済オンライン)
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