米国第2工場も視野か、スバルに迫られる決断

米国第2工場も視野か、スバルに迫られる決断

「レガシィ」「インプレッサ」「BRZ」などの車種を展開する富士重工業(車名ブランド・スバル)。主力車種の販売好調を受けて、第2工場の建設も含めた米国における大幅な生産増強が視野に入りつつある。

国内工場の能力拡張は2013年夏でほぼ頭打ちとなる見込み。米国工場も生産工程の改善などにより14年までに能力を引き上げるが、これ以上の事業拡大を進めるには本格的な大型投資が不可欠となる。

スバルは9月18日、群馬製作所・本工場(群馬県太田市)の自動車生産能力を13年夏までに年産18万台まで引き上げると発表した。今春比では8割の増産。今年5月時点では13年初までに年産16.5万台までの能力増強を表明していたが、さらに上積みする。「少ない投資で効果を出す」(笠井雅博・群馬製作所所長)方針で、生産工程の改善などが中心になるようだ。

本工場は12年に軽自動車「サンバー」の生産から撤退。一方、今年3月からはトヨタ自動車との共同開発によるスポーツカー「BRZ」(トヨタブランドでは「86」)の生産ラインに衣替えしたばかり。さらに8月には、これまで群馬製作所・矢島工場でつくってきた「インプレッサ」や新型車「SUBARU XV」の生産も開始した。

矢島工場の能力は年産42.2万台。本工場も併せると13年夏までに国内生産能力は年間60万台程度まで拡大する。ただ、今後の事業拡大をにらめば、これまでのような工程改善などによる小規模な投資による能力拡張はほぼ頭打ちに近づきつつある。国内では、「これ以上の能力増強をする場合は塗装工場などを新設する必要があり、それには大きな判断を迫られる」(笠井氏)と、群馬での大型投資には慎重な姿勢だ。

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