──その組織内で「問題の発明」を進めるには。
企業は技術が主導の権力、価値構造になっている。組織の成功体験が組織内の権力体系をもたらし、根本のコンセプトの革新・改善はトップでも進めにくい。それでも、誰かが考えていなければいけない。
技術でのソリューションの開発の前に、文化として世の中を受け入れることが重要だと全社的に認識させることだ。その役を誰かに振らなくてはいけない。そういうチーフ・カルチャー・オフィサー(CCO)がいていい。MOT(技術経営)があるのだから、MOC(文化経営)もあってしかるべきだ。
(聞き手・本誌:塚田紀史 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2012年11月10日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
みやけ・ひでみち
1973年生まれ。早稲田大学商学部卒業。都市文化研究所、東京都品川区産業振興課などを経て、早大大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員を経る。専門は製品開発論、中小・ベンチャー企業論。コンサルティングも手掛ける。
『新しい市場のつくりかた』 東洋経済新報社 2100円 365ページ
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