アップルが生殺与奪の権握る 緊迫!シャープ 

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IGZOの品質見せつけよ

シャープが今すぐするべきは、IGZOが100%のパフォーマンスを出す最終製品を発売すること。他社製品への搭載でも構わない。とにかくまとまった数のIGZO製品を売り、市場に問う。市場の評価は、アップルの背中を押すはずだ。

そのためにも、まずは現行アイパッドでのシェアを回復する。シャープは一気に浮上できます。その実績がアイパッド4の受注獲得につながる。潰れるどころか、あっという間に普通の企業に戻る。ちょうど1年前の2011年7~9月決算では営業利益率4%を出していた。これはソニーやパナソニックをはるかにしのぐ水準だった。

シャープは今回初めて人員削減に手をつけたが、パナソニックなどと違い、もともと人が多いわけではない。人員削減だけで黒字にするのはほぼ不可能であり、亀山の稼働率向上のほうがよほど重要だ。

逆に、現行アイパッドの注文がこのまま正常化しなければ、銀行が事業売却を考え始めるかもしれない。

来年9月の転換社債(CB)償還を意識した銀行の貸し付けが執行されるかどうかは、新年度が始まる4月に決まる。それまでの1~3月で、シャープはアイパッドの注文を取り戻し、亀山の稼働率改善という結果を残さないといけない。白モノ家電、プリンタ……負債を減らすために、儲かっている事業をどんどん売却していくようなやり方では、シャープには何も残らない。

アイパッドの注文を戻す条件は二つある。一つは価格。足元では、LGが納入価格で攻勢をかけており、サムスンを凌駕している。シャープがこれに対抗してシェアを上げるには、当初想定したより値引きが必要だ。二つ目の条件は、現行のアイパッドがそこそこ売れ続けることだろう。先週発表されたアイパッド・ミニが大ヒットし、アイパッドが売れなくなるような事態が起きると、困ったことになる。

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