優秀なリーダーは部下の前で「無能」を演じる 「意図的手抜き」で部下を育てよ
であれば、もう一歩進んで、自分ができることでも苦手なふりをし、そこでは部下に助けてもらうという方法が考えられます。「無能ぶる技術」「意図的手抜きの技術」です。どこかで「さすが」と思われていれば、その上司を助けることは部下の栄誉。「ありがとう」のひとことで職場が活気づきます。
出番を独占する上司ほど厄介なものはない
宇貝の悩み③:短所だらけだけれど、これでいい?!
宇貝:先輩と話をしていると、なんだか自信が出てきました。私でもやれそうです。
中嶋:そうだよ。私なんか文字は汚い、すべてに消極的、優柔不断、創造性ゼロ。部下に指示されて動いていたようなもんだよ。君ならもっとできるよ。
宇貝:先輩は短所ばっかりですもんね(笑)。すっきりしてきました。明日からまた頑張ります。
中嶋:きっと上手くいくよ。君も部下の出番をたくさん作ることができる人だから。
宇貝:う~ん。誉められた気はしませんが……。
解説Ⅲ 出番と居場所
私たちは自分の居場所を確保できると、スポットライトの当たる出番が欲しくなります。上司や同僚に声を掛けられれば、居場所が確保でき、仕事に関心を持ってもらえば出番が来たと思えます。居場所の確保に汲々としているときは受け身になり、しっかりとした居場所があれば、能動的になります。安心とストレスのほどよいバランスが、創造性と挑戦意欲を刺激します。
いっけん優秀な管理者が、必ずしも優れた職場運営ができない原因は、自分が出番を独占し、部下の出番を作らないことにもあるようです。
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