外資役員驚嘆!「日本人の仕事は実に正確だ」 アメリカ人広告企業役員の1日に密着した
1:00pm 今日の午後は、私たちと共同作業しているプログラマティックメディアの専門家とアドテク企業の担当者に会う予定だ。現在我々はビューアビリティとビュースルーの関係性をより深く理解するために、独自の研究を行っている。ビュースルーコンバージョン(view-through conversions)がビューアビリティインプレッション(viewable impressions)と密接な関係にあるのかを知りたいと思っている。これを解明することにより、ビュースルーコンバージョンの本当の価値がわかると考えている。
02:00pm 日本のネオ・アット・オグルヴィは、電通が所有するデジタル広告関連企業サイバー・コミュニケーションズ(CCI)との合弁事業であることは伝えていただろうか? 良きパートナーであるため、私はアメリカ市場の情報を積極的にCCIの仲間へ共有している。最近アドブロックに関する記事を読んだが、これも彼らと共有するつもりだ。
アメリカほどではないが、日本でもアドブロックは話題になっている。このため、アメリカのアドブロックに対する考え方や記事がとても興味深く感じるのだ。私は、情報を共有する前に、自分自身が完璧に理解できているかを必ず確認する。このような情報を共有する際、私はある意味アメリカ市場の代表者になってしまうため、意識的に確認するようにしているのだ。
ビール用の冷蔵庫は欠かせない
05:00pm 金曜日の最後の仕事は、冷蔵庫からビールをピックアップすることだ。オグルヴィの経営陣は、従業員の満足度を向上させようとしている。このためにも、ビール用の冷蔵庫は欠かせない。それに、違う部署で働き、一緒の時間が取れない同僚たちと話し合う良い機会にもなる。
これまで働いてきたなかで、日本人の同僚がもっとも勤勉に働く。自然と、与えられた仕事の責務をしっかりと果たす。日本では「多芸多才」と言う考え方はあまりないようだ。私の経験から言うと、多芸多才であるよりも、ひとつやふたつのことに才能が長けていることの方が望ましいようだ。また、日本での「定時」は夜遅くまで働くことを指す。ほとんどの日が残業だ。素晴らしい仕事をするためには、時間と労力が必要なのだ。
06:30pm 徒歩で帰宅する。季節は冬で、夜も寒くなってきた。私は家族との夕食を楽しみに帰宅する。蕎麦やうどんなど、何か暖かいものが良さそうな夜だ。娘と映画を見るかもしれない。『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』など、日本に来てからスタジオジブリの作品に対する興味が広がった。英語の字幕がついていることを願うばかりだ!
Brian Morrissey(原文 / 訳:BIG ROMAN)
Image via 米DIGIDAY
DIGIDAY[日本版]の関連記事
「エコノミスト」ソーシャルエディターの1日:いかに2000万人とエンゲージしているのか?
採用試験を「再発明」した、6つのエージェンシーのやり方
オープンフロア型オフィスによる生産性向上は真実なのか? ~カウフマン氏の集中できない日々
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら