ソードアート・オンライン「VR実験」の舞台裏 仮想現実空間は、大きな可能性を秘めている
”ザ・ビギニング”とは、この小説の世界にあったアインクラッドが、茅場晶彦と日本IBMの出会いをきっかけに誕生した場を舞台にしたコンテンツであることを示している。
このイベントは3月18日金曜日から一般公開されているが、208人のアルファテスターを募集したところ、10万を超える応募があったという。まさに、VRエンターテインメント時代の”ザ・ビギニング”と言えよう。これだけの注目を集めるのであれば、テーマパークのアトラクションに採用されてもおかしくはない。
しかし、企業向けのサービス、テクノロジを提供している日本IBMは、なぜこのVRエンターテインメントイベントを企画したのだろうか。
IBMが推進するコグニティブ・コンピューティング
その理由を日本IBM広報は「我々が推進しているコグニティブ・コンピューティングは、企業がかかえるさまざまな問題を解決するための手助けにもなるが、一方で一般消費者の生活に密接にかかわる部分にも、新たな価値を提供できる。その一例として、仮想現実の中でのAIとの共存について体験して欲しかった」と話す。
コグニティブ・コンピューティングは、以前、東洋経済オンラインでも「コグニティブ・クッキング」をテーマに、IBMが開発したシェフ・ワトソンが作り出したレシピを、ミシュラン二つ星シェフが実際のディナーとして供するという興味深いイベントについて紹介したことがある(記事はこちら)。
今回のイベントが、グーグル傘下のDeep Mindの開発するAIが、囲碁の世界チャンピオンを倒した時期と一致しているのは興味深い。
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