株式市場と連動? ゴルフ会員権相場にも底入れの兆し
景気動向と同様に、地域差も顕著だ。関東と近畿が4月中旬から反転、次いで中部が反発に転じた。ただ、三大都市を除くと、まだ値下がりが続いている地域もある。会員権相場の二極化が進んでいるようだ。
もっとも、この先も景気回復や株価に合わせて上昇が続くかは疑問符がつく。佐川社長は「これまで処分売りなどをしなかった大手企業が、法人会員権を売りに出す可能性がある。またビジター中心のコースが増え、若年層は会員権購入に魅力を感じていない点も気掛かり」という。
ゴルフ会員権価格はバブル期1990年2月から約19年間にわたる長期低落で、平均相場はピーク時のわずか26分の1。株や不動産もこれほどまでの下落には至っていない。2400あった国内ゴルフ場の3分の1がバブル崩壊後倒産した。この中で預託金償還不履行の問題が頻発し、ゴルフ会員権そのものへの信頼が薄れた点も大きい。
石川遼選手や宮里藍選手らの活躍でゴルフ人気は回復傾向にある。ただしゴルフ場の倒産件数はピーク時からは減少したものの、依然、経営面で問題を抱えるコースは多い。いざとなれば売れるゴルフ会員権だが、株式投資と同様、経営破綻すれば“紙くず”と化してしまう。価格だけで飛びつくのは禁物のようだ。
(オール投資)
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