ローソン・マツモトキヨシが強者連合、融合店舗の期待と不安

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新業態展開のハードル

法改正前からドラッグ業界の競争は激化している。首位マツキヨでも「専門性を打ち出さなければ生き残れない」(松本南海雄会長)と危機感は強い。すでに成長著しい調剤分野に手を伸ばしており、昨年から大手の日本調剤と提携協議を進めている。

今回の選択はマツキヨにとって、業種の垣根を越えて新たな経営ノウハウを取り込む狙いがある。同社は以前から、24時間営業やFC出店などコンビニの運営手法にも関心を示していた。PB商品拡大を進めるうえでも、ローソンという新たな巨大販路を手に入れたメリットは大きい。

今後、展開する新業態は医薬品をはじめ、化粧品や弁当など両社が得意とする商材をそろえる。店舗面積は60~100坪とドラッグとコンビニの中間。2010年度中に1号店を開き、11年度に店舗数を2ケタに伸ばすシナリオだ。

ただし、慎重に出店を進めなければ、自社(両社)競合を引き起こし、既存店の収益を奪う結果になりかねない。また、「医薬品の粗利率は高いが、商品回転率が低く販売量は限られる。新業態の形で利益が出るのか」(ドラッグ業界首脳)との指摘もある。新業態の成功にはハードルが待ち受けている。

■マツモトキヨシホールディングスの業績予想はこちら

(田邉佳介、内田通夫 撮影:風間仁一郎 =週刊東洋経済)

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