近畿日本ツーリスト、"弱気"経営計画の課題

5年後でも現状の利益水準を超えられず

2013年、近畿日本ツーリストはクラブツーリズムと経営統合して、持ち株会社のKNT-CTホールディングスになっている。写真は東京・有楽町にある近畿日本ツーリストの店舗

近畿日本ツーリスト、クラブツーリズムを傘下に持つ、旅行業界大手のKNT-CTホールディングスが”超弱気”な中期経営計画を発表した。2015年度に達成した利益を2020年度になっても超えられないというものだ。

同社は2月12日に、2015年1~12月期決算を発表。売上高は4249億円(前期比2.0%減)、営業利益は63億円(同89.3%増)だった。当期純利益は43億円(前期は12億円の赤字)と黒字化を果たし、営業利益、純利益ともに過去最高を記録した。

2015年は過去最高純益を更新

同時に開示した中期経営計画では、決算期を12月期から3月期に変更。そのうえで2019年3月期(2018年度)には売上高4510億円、営業利益50億円を目指すとした。

参考値として出された2020年度の見通しでも、営業利益は60億円と、2015年度の業績を下回る計画を立てている。

通常の中期経営計画では、積極投資で目先の利益が減ることはあっても、最終年度には利益水準が拡大する計画の場合がほとんどだ。ここまで弱気な経営計画は珍しい。

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