上司が「お気楽」なほど、組織は活性化する

優れたリーダーはゆるい管理で部下を伸ばす

宇貝の悩み③:一生懸命やったのに

宇貝:私の頭の中に「?」マークがいっぱいになってきました。でも私なりに一生懸命にやっているんですが。部下のことも考えてますよ。

中嶋:そうだろうね。君のことだから、誠実に課長職を務めていると思うよ。

宇貝:わかっていただけて嬉しいです。

中嶋:でもね、誠実さや真面目さは時として考えの幅を狭くするからね。要注意だよ。自分のおかれている環境が見えなくなるからね。このカフェが混んできて、場所を譲るべき雰囲気になっていても、話に夢中の君は気づいていないだろう。

宇貝:気づきませんでした(汗)。もう少しお話ししたいので、場所を変えませんか。

注意力をバランスよく使おう

解説Ⅲ 鳥の目と虫の目

われわれは、目の前のことに意識を集中すると、まわりのことが見えなくなります。有限の注意力をバランスよく使えず、あることに過剰使用してしまうのです。ひとつ失敗をすると、それが気になって、次の作業に集中できず、そこでも失敗を犯す。失敗が次の失敗を生み出します。

注意力をバランスよく使うため、注意の焦点を意識的に変える努力が必要です。ある事実を正面から凝視する虫の視点(=細かいだけの管理)とそれを遠くから眺望する鳥の視点(ゆるいが鋭い管理)、2つの視点を意識的に切り替えることができれば、問題の解決策をより豊かに考えることができます。

時として真面目さが仇になるのは、視点を切り替えることができなくなっているわけです。ゆるい管理によって、過剰な真面目の落とし穴に嵌らないことが、鳥の目と虫の目の使い分けにつながります。

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