日銀は日本国に毒を盛るようなことはしない

不安は解消しないが、不安の中で相場は育つ

12日のNY市場は6営業日ぶりに反発した(写真:AP/アフロ)

不透明な利上げタイミング、リセッション説まで出るアメリカ景気の不安定さを象徴するドル安株安で調整色を強めていた世界の株価。ドイツ銀行の経営不安説まで出る欧州金融不安で、息の根を止められたかに見えた。

特に日本株は先週SQ(特別清算指数)の週であり、しかもSQ前日が休場で、その日の世界の動きを反映できず、デリバティブ建玉者にとっては極めてやりにくい変則週だった。しかも、今の日本市場売買占有率は、8割以上がファンド系で、一方向に動きやすい市場構造になっている。

まさにセリングクライマックスの様相

12日の日経平均は、売りが売りを呼ぶ形で1万5000円を割れた。多くの個人投資家は世界情勢の厳しさは認識していたものの、2月に入ってからの値動きに翻弄されてしまった。特に最後の2日間は今まで頑張っていた有望個別株まで、追証の合わせ切りで大きく下げ、塗炭の苦しみとなった。

さて、先週末の1万5000円割れで、日経平均予想PERは12.97倍となった。1月21日に1万6000円で一度底を打った時に言われた岩盤層とも言うべき13倍に到達した。マイナス40%で反転タイミングと言われる総合かい離率(25、75、200日移動平均かい離率の合計)は何とマイナス53%となった。さらに、年初からの下落率は21.4%と、2000年のITバブル崩壊時とほぼ並び、1866円98銭という週間下落幅は、リーマンショック直後の2008年10月以来の大きさだ。

1万5000円割れで、ファンダメンタル、テクニカル、これだけの役者(ITバブル崩壊、リーマンショック級の下げ)がそろって、セリングクライマックス(弱気一色で相場が急落)と言わずになんというのか。

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