ショコラ界の"超一流"、小山進の「頭の中」

世界一になった52歳がここまでやる!

日本を代表するショコラティエ・小山進氏。その驚くべき「頭の中」とは?

「ほんなら、僕のしゃべる番やな」。少しかすれ声の関西弁と共に、本日のインタビュー相手が現れた。小山進。フランスの最も権威あるショコラ愛好会「C.C.C.(クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ)」のコンクールにおいて、5年連続最高位を獲得した、日本を代表するパティシエ・ショコラティエだ。

といっても、関東ではご存じない方もいるかもしれない。それもそのはず、小山氏の店舗「パティシエ エス コヤマ」は兵庫県、しかも、神戸市中心部から30㎞以上離れた三田市の住宅街にある。全国の百貨店から出店要請は絶えないが、支店は一切出していない。

約1500坪にもおよぶ広々とした三田の本拠地に、ブーランジュリー、生ケーキ専門店、子どもしか入れないパティスリーなどさまざまなコンセプトの店舗が立ち並び、まるでひとつのビレッジ(村)のような空間を成している。

同店の看板商品「小山ロール」は、店頭販売だけで一日1600本を売り上げる、1本売りロールケーキブームの火付け役。完成までに3年の歳月をかけた。

店づくり、作品づくりへのこだわりは異様なまでに強い。そこには確固とした小山スタイルがある。

話には聞いていたが、それは会った瞬間、初対面の私にも伝わった。清潔感が売りのコックコートは、たいてい白だが、小山氏のそれはカーキ色のライダーズジャケット。足元はイヴ・サン=ローランの「ジョニー」。小山氏定番のブーツだという。これが、パティシエ・ショコラティエなのか、と驚かされた。

度肝を抜かれたのは、いでたちだけではない。その仕事ぶりも一風変わっている。

次ページ独創的、小山進の世界
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