国際ビジネスブレイン代表取締役・新将命(Part5・最終回)--自分の姿について短期と長期のビジョンを描くことが大事

国際ビジネスブレイン代表取締役・新将命(Part5・最終回)--自分の姿について短期と長期のビジョンを描くことが大事

■CEOへの道は、職業としての”社長”を選び、第一線で活躍するプロによるトークセッション。将来、経営層を目指すオーディエンスに、自らの経験とノウハウを語る。

--今いる場所でのキャリア形成で重要なことはなんでしょう。

営業マンを2年やったら企画を2年と、現場と間接部門を行ったり来たりするといいでしょう。

20年営業をやると、営業以外のことは何もわからないという専門バカになります。企画ばかりやると営業マンの苦労や喜びがわからない。専門バカはダメです。他部門のことをわかるようになるには、本を読むよりも自分で経験するのが一番。会社にも都合がありますが、黙っているよりは自分のやりたいことをタイムリーに上司や人事部長にインプットしておくといいでしょう。正式な挙手システムがない場合でも、インフォーマルな場で主張しておいたほうが、まったく言わないよりは実現の可能性がはるかに高まるはずです。

--英語力に長け、外国人と対等に意見を交わしてきた新さんですが、ビジネスに欠かせないコミュニケーション能力は、どう磨かれたのですか。

コミュニケーションは、人に正しく物事や考えを理解してもらい、賛同を得て結果を出すための原点です。「すべてのビジネスの失敗の80%以上はコミュニケーションの不備に起因する」という言葉や、「優れたリーダーは優れたコミュニケーターである」という言葉もあります。

コミュニケーションは経営者やリーダーにとって最も大事な能力だと思っていたので、24~25歳頃から勉強しましたよ。特にデール・カーネギーの人間関係セミナーはある意味私の人生を変えました。恥ずかしがり屋だったのですが、4カ月くらいで人前に立って話すのが楽しみになったんです。「コミュニケーションが大事だ」とわめいたって意味がないので、実際のアクションに落とし込むことが大切ですね。

--シェル石油10年、日本コカ・コーラ10年、ジョンソン・エンド・ジョンソン12年と、ほぼ10年を区切りに転職されています。1つの会社に入って10年目という時期は、誰もが今後について悩む時期ですね。

「転石苔を生ぜず」という言葉があります。2~3年で辞めたら友達もできないし、自分が何をやったかという実績も残りません。20年だと苔が生えますよね(笑)。バランスをとると10年がちょうどよい区切りかなと思い、「10年以下で転職することは許さない」と自分なりのルールを決めていました。

今の時代はスピードが速いので5年がいいかもしれませんね。2~3年で転々と会社を変えるジョブホッパーは、90%以上の確率でうまくいかず哀れです。5~6年はいて花を咲かせないと。こらえ性や忍耐がない人はダメだと思います。

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