これって詐欺? 怪しい副業・資格の見分け方

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 だが、セミナー受講者は簡単には集まらない。やっとのことでセミナー受講者を集めても、受講料の40%をロイヤルティとして本部に支払わないといけない。しかも集客力のある本部のホームページ経由で受講生を募集すると、さらに20%差し引かれ、しかも本部が指定する会場でセミナー開催を求められる。この場合は相場よりも割高な会場費を支払わされる羽目に。これでは、手元にはいくらも残らず、本部のためにただ働きしているようなものだ。

副業・資格詐欺に遭わないためには

以上はどちらも詐欺ではないかもしれないが、結果として受講料の払い損となっている。では、怪しい副業や資格を見極めるためには、どうすればよいのか。

まず、おいしい条件提示には乗らないこと。この資格を取得すれば、あるいは講座を受講すれば、割のいい副収入が得られるといったものが、これに該当する。

電話勧誘にも要注意だ。しつこい勧誘には耳を傾けないこと。勧誘の際「必ず儲かります」「あなただけに紹介します」などと言われたら、もう詐欺と思って間違いない。

また、一度でも資料請求をしてしまうと、自分の個人情報が顧客リストに載って、「カモリスト」として広がってしまう。安易な資料請求はしないこと。勝手に教材が送られてきて、断りきれなくなるケースすらある。この手の詐欺まがい商法に巻き込まれたら、即座に「クーリングオフ」をすること。それも電話ではなく、内容証明を送るなど、やり取りを書面で残すことが肝心だ。


(週刊東洋経済)
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