ファストリがスカートを本格展開、女性向け商品を一段と充実
カジュアル衣料専門店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、今夏からスカートを本格的に強化する。同社はユニクロにおけるウィメンズ商品の構成比率を40%台から60%に高めようという中期戦略を立てている。
具体策として今春は「女の子らしさ」を追求した「ガールズコレクション」を発表、第1弾「ジャケット」第2弾「マドラスチェック」と3月以降次々に商品を発表、店舗に投入し、「双方とも計画を上回る成功を収めている」(大苫直樹・ユニクロ取締役COO)という。
今回のスカートはその第3弾というべきもの。この1年は価格帯を含め、様々な実験を繰り返してきたが、この夏は6アイテムと前期比で2倍。色も9色と豊富にそろえる。価格も前期は3990円以上の商品もあったが、今回は1990円、2990円という2プライスに絞り込んだ。ベーシックカジュアルで、どんな服ともコーディネートできるところにこだわっているのはいつもながらの「ユニクロ流」だ。イメージキャラクターにはモデルの押切もえさんを起用。前期の実績は非公開だが、今期は前期比で9倍の販売を見込むという。なお、同社は一部の商品(5月下旬投入)を除き、全ての商品を発売済みだ。
ファーストリが全国の20代の女子大生やOL300人に行った調査によると、1カ月あたりでファッションにかける平均金額は、昨年の1万7038円から今年は1万3153円とわずか1年で3885円もダウン。それでも、「景気悪化によって、ファッションへの関心自体が変わったか」との問いには、73%が「変わらない」と回答している。ただし、ファッション感度が最も高いとされるこの年代でも約3割は「変わった」と答えており不況の深刻さが改めて浮き彫りとなった。こうした状況下、ユニクロが投入するスカートは高品質かつ低価格商品だけに、成功に向けて密かな自信を抱いているようだ。
春夏物の商品投入はいったんここで終了、「第4弾、第5弾は秋冬物として投入する。素材に拘り、自宅のワードロープにはあまりない、新しいものを手がけるので期待して欲しい」と大苫取締役はすでに秋冬物へのアピールも怠らなかった。
(福井 純)
《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売 上 営業利益 経常利益 当期利益
連本2008.08 586,451 87,493 85,698 43,529
連本2009.08予 660,000 101,000 95,000 50,000
連本2010.08予 720,000 105,000 100,000 52,000
連中2009.02 357,424 69,856 63,160 35,552
連中2010.02予 350,000 70,000 64,000 36,000
-----------------------------------------------------------
1株益¥ 1株配¥
連本2008.08 427.4 130
連本2009.08予 490.9 150
連本2010.08予 510.6 150
連中2009.02 349.1 75
連中2010.02予 353.5 75
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら