「本命チョコ」を超えた「友チョコ」の醍醐味 一年で最も盛り上がるバレンタイン最新事情
しかし、本番が近づく2月に入ると「本命チョコ」を抜いて「大量」というキーワードがランクインしてくる。また「大量」とともに、検索数が上昇するのが「友チョコ」である。
「友チョコ」とは、一般的に女性が同性の友達などに贈るためのチョコを指す。学校のクラスや部活、職場や女子会などで女性同士で交換し合って楽しむものが多い。一定数の友達に大量に配るため、バラマキやすく個別包装し、一口サイズであるのが特徴だ。
「大量生産」する「友チョコ」は気軽に贈ることができるため、いまや「本命チョコ」を超える新たな市場になったとまで言われている。気軽さの一方で、レシピ選定からラッピングまで同性の目は厳しく、女性としての手腕が問われる。センスよく見える、形がかわいいなど「本命チョコ」とはまた違ったこだわりどころがあるのも「友チョコ」の特徴なのだ。
従来、本命チョコと対称的に習慣となっていたのは「義理チョコ」だ。義理という言葉のとおり、「付き合い上あげるチョコ」であり、あげたいかどうか主体性は関係ないものだった。
しかし、台頭してきた「大量生産」する「友チョコ」は、バレンタインというイベントに参加し、自分自身も楽しみながら友達に贈ることができるメニューである。付き合いだから仕方なくではない、もっとポジティブな意欲が表れたキーワードといえよう。
「友チョコ」大量生産に欠かせないもの
では、女性たちは実際どんな友チョコレシピを作っているのだろうか?
大量にお菓子を作るとなると、意外に気になるのがコストである。クックパッドの「友チョコ」レシピの投稿内容を調べると、材料に多いのは、高価な製菓用チョコではなく、コンビニ等で簡単に買える板チョコや、1袋に大量に個数が入っているマシュマロだった。
また、パイシートと板チョコの材料が2つだけで完成する経済性の高いレシピや、特別な調理器具や型を使わずに作れるレシピも人気である。リーズナブルな材料で、かわいい見た目のお菓子を、いかに簡単に作れるかが、友チョコ作りの醍醐味なのだ。
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