ローソンの105円総菜が好調、キーワードは「買い合わせ」
ローソンの105円総菜が売れている。売り場に並ぶのは、野菜コロッケ3個入りやメンチカツ2個入り、ひじき煮などの8アイテム。住宅街では主婦が食卓のおかずに、オフィス街ではビジネスマンが冷やし麺や小ぶりの弁当と合わせて「もう一品」と買っていく。今年4月に関東地区で販売を開始すると、総菜全体の販売数は3倍に、売り上げもほぼ倍増した。「買い合わせを考慮した商品で、これまで総菜を買わなかった新規顧客にアピールできた」(ローソン)。5月中にも全国展開する。
105円総菜は傘下の生鮮コンビニ「ローソンストア100」で開店当初から販売していたもの。2月に都内のローソン40店で実験導入したところ、総菜の販売数が2倍に伸長、今回の本格展開に至ったという。容器を通常のプラスチックではなく発泡トレー製とし、ふたをラップで代用するなどコスト削減でも工夫をこらした。
業界ではこの手の「買い合わせ商品」がキーワードになりつつある。サークルKサンクスでもパスタとの買い合わせを想定し、量や価格を抑えたサラダを販売。不況下でコンビニでも低価格志向の消費者が増え、高単価品は売れにくい。105円惣菜にとどまらず、「あと1品」の心をくすぐる安価な新商品は今後増えそうだ。
(田邉佳介 =週刊東洋経済)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら