ユナイテッドアローズがアシックスと共同会社設立、スポーツ関連に「再挑戦」

ユナイテッドアローズがアシックスと共同会社設立、スポーツ関連に「再挑戦」

紳士・婦人衣料や雑貨のセレクトショップを全国に展開するユナイテッドアローズ(UA)は、5月12日スポーツシューズ、衣料などの大手アシックスと新たに合弁会社を設立、スポーツ分野に「再挑戦」する。
 
 今回合弁で設立する企画会社は「OTプランニング」。アパレル分野を強化したいアシックスとスポーツ分野を強化したいUAの思惑が一致した形だ。
 
 アシックスは02年以来創業者の鬼塚喜八郎氏の名前を冠した「オニツカタイガー」ブランドでのシューズやウエアなどを国内外で展開中。直近の関連売上高は128億円と全売上高の約5%前後を占めるが、うちシューズ関連が118億円を占め、アパレル関連は10億円に止まっている。一方、スポーツ分野の重要性に着目していたUAはスポーツウエアの機能性とファッション性を双方を兼ね備えたブランド「サウンズグッド」の展開を開始。だが、08年秋には未曾有の金融危機が勃発したこともあり、昨年冬に同事業の撤退を決断している。
 
 今回の合弁会社では、UAはオニヅカタイガーブランドのアパレル、バッグを含めたアクセサリー関連商品やライフスタイル系商品の企画で協力する。パリコレクションなどでも活躍、すでにオニヅカタイガーブランドのデザインディレクターでもある岩谷俊和氏とも連携していく。10年の秋冬物から展開予定で、「オニツカタイガー」のアパレル部門売上高を10億円から10年度30億円へ、次年度は50億円へと伸ばすことを目標とする。
 
 資本金は3000万円でそのうち出資はアシックスが86%。UAの出資は14%にとどまり、UAにとっては直ちに連結対象とはならないが、「今後の海外事業進出に向けたノウハウ吸収、グローバル人材の育成などを期待している」(加藤英毅・ユナイテッドアローズ常務取締役)。ファッションとスポーツ市場が接近していることの証左であり、今後似たような提携が出ることも予想される。

■業績・事業概要など企業データの詳細はこちら

(福井純 =東洋経済オンライン)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 買わない生活
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
無神経すぎる人に「ちょっとだけ言い返す」技術
無神経すぎる人に「ちょっとだけ言い返す」技術
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「未来を知る」ための読書案内<br>ベストブック2021

先を見通せない日々が続きますが、本を開けばアフターコロナ時代のヒントがあふれています。本特集では、有識者や経営者、書店員らが推薦した200冊を掲載。推薦数の多い順にランキングしました。あなたにとっての珠玉の1冊を探してみてください。

東洋経済education×ICT