「バレンタイン嫌い」の女性に伝えたい視点 仕事で活かさないのはもったいない!

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ちょっと話はずれるかもしれないのですが、私が管理職をやっていた頃、年賀状についてもメンバーたちから「どうしても必要なんでしょうか? 年末も年始もお会いするのに」と言われたことがありました。その時の私の上司に、この話をすると、「今年もよろしくお願いいたします、としか書かない年賀状なら出させるな。その方にあわせた一言が書けないビジネス年賀状なんて、何の意味もない」「そんなこともすぐに答えてやれないなんて、お前もわかっていない証拠だよ」とこれまた叱られてしまい、それも私にとっては1つの教訓となりました。

よくよく振り返れば、自分だってなんの添え書きもない販促ハガキなんて、よく見もしないし、もらったことだって忘れてしまいます。まぁ、割引特典とかついていれば取っておきますけどね(笑)。それからは、メンバーが年賀状を書く季節になると、「あのお客様にはなんて書いたの?」などと声をかけながら、心を込めた一言を書かせるようになりました。

受け取る相手を思い浮かべる瞬間こそが大事

年賀状もバレンタインも、出す側・贈る側が、受け取る相手を思い浮かべる瞬間こそが大事なのではないでしょうか。ご無沙汰していて「ごめんなさい」「今年こそ会いたいな」という気持ち、「また一緒にお仕事したい」「お目にかかるキッカケになったらいいな」という思惑、もちろん日頃の感謝、そういったことが思い浮かばないのであれば、それこそ本当の「義理」であり、そんな義理はムダでしかないのかもしれません。

私自身、管理職になってからもバレンタインにその方の顔を思い浮かべながらギフトを選び、カードを書くということは、ずっと続けていました。女性営業が多い職場をマネジメントしていた時は、顧客ごとに予算を出して、上司にコストの決裁も取っていました。決裁を渋る上司もいたし、買い出しに行くメンバーたちは大変で、カードを書く時間だってばかにならない。にもかかわらず、特にお礼を言われないことだってしばしばでした。金融業界や政府系機関などでは、受けってもらえないことの方が多く、カードだけはお渡ししてチョコレートを会社に持ち帰るという事だってありました。

正直、準備している間は面倒になってきて、「あーあ、やりたくないなー」と思うことだってある。苦労して準備した割には報われないなと思うこともあります。でも、お礼のご連絡をいただいたり、ご無沙汰している方とまた接点ができたりすると、現金にすぐ、「やってよかったな」と思えます。豪華なものじゃなくてもお顔を思い浮かべながらメッセージを添えるだけで意外と喜んでいただけるものですから。こういう機会が女性にはあるのであれば、うまく乗っかっちゃおう、お詫びもお礼も伝えられる機会があってラッキー、と私自身は思ってきました。だから、自分の部下の女性たちには、「私の部下じゃなくなったら違う判断もあるだろうけど、私のチームでは恒例行事です!」と宣言して一緒に準備したものです。

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