ベッキーの不倫騒動が映したLINEのリスク

「便利」の裏側には常に「危険」が潜んでいる

もし、自分以外の人間がスマホを操作できる環境になったらLINEのトーク画面は、あっさり流出してしまうことがありえます。機種によってやり方はさまざまですが、スマホに表示されている画面をそのままスクリーンショットとして写真データで保存して、第三者のメールアドレスやクラウドに転送する作業は、1枚あたり1~2分もあれば十分だからです。

これ以外にもLINEには、トーク内容を転送する機能が最初から実装されています。一つはトーク内容をテキスト形式で転送する方法で、「トーク設定」→「トーク履歴をバックアップ」→「テキストでバックアップ」→送信(「音で送る」「ドライブ(クラウド)に送る」「Eメールに送る」など10種類以上の送信先に可能)で、トーク内容が転送可能です。スクリーンショットを転送するより、操作時間は短くてすみます。

LINEのやり取りの外部流出は罪に問われかねない

これはトーク画面を写真データで残せるワケではないものの、日付、発信時刻、発信者(HN)、会話内容が文字で記録されます。本来は本人の備忘録として使うための機能のはずですが、第三者に別の意思を持って使われてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。

ベッキーさんと川谷さんのLINEでのやり取りが流出したのは、目的はどうあれ、これは重大なプライバシー侵害です。他人に知られたくない会話内容など無断で公開すれば名誉毀損罪に問われかねません。ただ、2人が有名人であり、週刊誌にリークされ世の中に出たことから、自分たちのした行為や立場を顧みれば、火に油を注ぐことになるため訴えるのは難しいだろうと考えます。

だからといって一般人がこれをまねて、ネットで公開したりするのは御法度でしょう。内容次第でリベンジポルノに該当したり、ストーカー法に触れたりする場合も出てくるでしょうし、明確に名誉毀損行為となり、損害賠償の対象になったり、場合によっては刑事事件となりえます。

トークのやり取りだけでなく、LINEでは知られたくない人に居場所を知られてしまいかねないリスクもあります。昨年8月にリリースされた「LINE HERE」はつながっている相手の居場所を、正確に知ることが出来る関連アプリです。LINE機能の中のLINEAppで簡単に見つけられます。

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