東大からハーバードへ渡った18歳の「本音」

世界基準で通用するには何が必要なのか?

ーー渡米して4カ月。苦労している点はありますか。

やっぱり英語の壁ですね。もともと模擬国連や英語ディベートなどで英語を使った活動に取り組んでいました。英語は日本の一般の高校生と比べるとできる方だったと思います。

でも本場の英語にはまだまだ壁がありますね。ゆっくりと分かりやすく話してくれるので、授業中に教授が話す英語は特に問題ありません。一方で友達同士のくだけた会話になると、いまだにわからない時も多いです。

ラグビー部に入っているのですが、練習中や試合中に白熱した時、周りの会話が早すぎてついていけない時があります。その時は1つひとつ「こういうことだよね?」と確認しています。直にやり取りしてコミュニケーションとることは、仲間から信頼を得るために必要ですから。

そうやってこの4カ月、様々な経験をしています。自分が成長しているかはわかりませんが、海外でもどうにかやっていけるなという感覚は持てるようになりました。

目標は変わっていっていい

ーー将来の目標はありますか。

国際機関などで東アジアの環境政策に携わりたいなと考えています。その後は日本に帰り、母国のために尽くしたいですね。

ただ将来の目標は変わるかもしれません。専攻もまだ決まっていませんし、いま自分が考えている「環境政策」という専攻も変わるかもしれません。

それでもいいと思っているんです。自分の気持ちに素直になり、変わることを恐れない。変わることを前向きにとらえたいんです。変わることができるのが海外の大学のよさですから。自分の変化を楽しみたいですね。

また気持ちがあやふやでも「環境政策」とはっきりと言うことが大切だと思うんです。自ら発信することで、何かしらの反応が返ってくる。「こういう分野もあるよ」とか「こういう研究もあるよ」とか。そうやって違った意見や見方も学べますし、知り合いの専門家を紹介してもらえるなどの出会いもあります。

出会いやチャンスも多いハーバードという大学だからこそ、あやふやでもいいから自らの意見をはっきり発信することが大切だなと感じています。

ーー10代での初めての海外生活。頼る人も少なく大変だと思いますが、自らの支えは何ですか。

ハーバードの活動でいうと、日本を代表しているという気持ちでしょうか。1年生には日本人が2人しかいません。その1人ですから。

個人的なことでいうと、弟の目標となる存在になりたいという気持ちです。僕は長男で3つ下と9つ下に弟がいるんです。弟って兄の真似をするじゃないですか。兄の真似をしてきた弟に恥ずかしくない存在でいたい。

自分が選ぶ道は自分だけのものじゃないと思うんです。両親や弟、友人などの助けがあって今の自分がある。そして自分がチャレンジして切り拓いた道は、身近な人のロールモデルにもなる。「兄ができるなら僕もできるんじゃないか」って。

そうやって周りを巻き込んで、小さな身近な世界でもいいから、いい影響をお互いに与えあい、もっと大きな世界を良くしていければいいなと思っています。だからまずは身近な弟たちの目標になりたいですね。
 

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