星野リゾートがトマムを中国系に売った理由 独占!星野佳路代表に直撃インタビュー(上)

トマム再生には10~15年の時間がかかる
──トマムを売却する理由は?
1991年に、僕が星野リゾートの社長になったときから、星野リゾートは「運営会社になるんだ」ということを掲げてやってきた。基本的には(不動産や建物の)「所有」と、ホテルや旅館の「運営」を分離する方針だ。
もともと「星野リゾート トマム」は米国系ファンドのグローブが80%を所有しており、星野リゾートは20%しか持っていなかった。われわれはこの10年間、トマムの運営をやってきたし、これからも運営を続けていく。

トマムは巨大なリゾート施設で再生には10〜15年かかる。
僕が提案している改善策は右から左までたくさんあるが、再生の初期段階では短期的に収益をあげる施策を優先してきた。
2006年にグローブと組んでから、再生の第1ステージとして、スキーリフトを掛け替えたり、雲海がよく見える「雲海テラス」を設けるなど、短期的に収益を出すための投資をしてきた。おかげで安定収益をだすところまできている。
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