ファーストリテイリング、「ユニクロ」が女性向け商品で攻勢へ

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ファーストリテイリング、「ユニクロ」が女性向け商品で攻勢へ

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ファストリが有名デザイナーとコンサル契約締結、ユニクロ商品のグローバル化に拍車 -09/03/18

カジュアル衣料ショップ「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが、女性向け商品で一段と攻勢に出始めた。

「ガールズコレクション第1弾」として、ユニクロがこの春から新商品を展開しているのが、女性向けジャケット。絶対数を明らかにしていないが、昨年の4倍の数量を販売目標としている。第2弾以降、シャツやスカートなどの商品が続々と登場する予定だという。

やや意外感があるかもしれないが、ユニクロの売上高に占める女性向け商品の構成は約40%。同社の優先課題の1つは、この比率を「2~3年以内に60%に高める」(白井恵美・ユニクロ執行役員ウィメンズMD統括部婦人衣料部部長)ことだ。また、同社はこのところ「ヒートテック」や「ブラトップ」など、どちらかというとインナー関連で大ヒットを飛ばしているが、アウター関連商品でも市場を獲得していこうという意欲がみてとれる。さらに、世代ではこれまで相対的に弱かった20代の女性を積極的に開拓していこうとしている。

これらの要素を満たすのが、今回の女性向けジャケットだ。計6種類で、価格は3990、4990、5990円の3価格帯に絞った。価格もさることながら、形や着たときのシルエット感、着心地、コーディネートのしやすさに配慮したという。すでに昨年からジャケット製品を投入、本格展開に向けて店舗での販売実験を開始していたが、今回の小売価格は昨年の価格よりも一段引き下げたという。こうした商品が続々と登場すれば、相対的に売り上げが少ない春夏物の販売を引き上げることにもなる。

2月27日に新宿・紀伊國屋書店隣の「新宿マルイカレン」2階にオープンした店舗もこれらの戦略の一環といえる。約30坪の店で、ユニクロの標準店舗からすれば約20分の1程度にすぎないが、都心の女性を攻略しようという「発信基地」との位置づけ。今年はユニクロにとって「都心店」を攻略する1年ともなりそうだ。 
(福井 純)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売 上  営業利益 経常利益  当期利益
連本2008.08  586,451 87,493 85,698 43,529
連本2009.08予 680,000 106,000 101,000 52,000
連本2010.08予 750,000 111,000 106,000 54,000
連中2008.02  316,401 54,274 53,436 28,640
連中2009.02予 354,000 67,000 63,000 36,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2008.08  427.4 130 
連本2009.08予 510.6 150 
連本2010.08予 530.2 150 
連中2008.02  281.2 65 
連中2009.02予 353.5 75 

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