シャンパンの世界売上高が過去最高に 人気回復の兆し

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 12月31日、2015年のシャンパンの世界売上高が過去最高に達する見通しとなっている。写真はパリの店頭に並ぶシャンパンのボトル。同日撮影(2015年 ロイター/Benoit Tessier)

[パリ 31日 ロイター] - 2015年のシャンパンの世界売上高が過去最高に達する見通しとなっている。お膝元のフランス国内での需要が安定化しつつあると同時に国外への輸出が堅調となったほか、為替相場の恩恵も受けた。

ロイターがまとめた業界のデータによると、2015年の出荷本数は前年比2─3%増の約3億1200万本に達する見通し。売上高は4.4%増の47億ユーロと、2007年に記録した過去最高の45億6000万ドルを上回ることが見込まれる。

2015年は、高価格シャンパンの販売に力を入れるといった取り組みが奏功したほか、日本や米国でロゼ・シャンパンの人気が高まったことも追い風となった。

世界最大のシャンパン輸入国である英国では、底堅い景気に支えらえ堅調な需要がみられたほか、財政緊縮のあおりを受けていたイタリアやスペインでも需要回復の兆しがみられた。

国内経済が低迷するフランスでも、今年は販売量、売上高がともに安定化し、小幅増となる可能性もある。シャンパン2位の仏ランソンBCC<LAN.PA>のパイヤール最高経営責任者(CEO)は「フランスは回復の軌道にある。需要は安定化した」との見方を示した。

シャンパン市場は、ドン・ペリニョン、モエ・エ・シャンドンなどのブランドを擁する仏LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)<LVMH.PA>が主導する。ランソンBCCほか、ヴランケン<VRKP.PA>、ローラン・ペリエ<LPER.PA>、ペルノ・リカール<PERP.PA>などもシャンパンを手がける。

2015年のシャンパン売上高などに関する公式データは1月に発表される。

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