大逆風?米国株式市場を襲う悪材料の数々 コモディティが下落、消費に勢い見られず

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アリアンツのフーパー氏は「中国は800ポンドのゴリラだ」と述べ、及ぼす影響の大きさに警戒心を強めている。

中国の株式市場は8月に下落し、米国市場にもしわ寄せが及んだ。世界第2の経済大国の景気は依然として弱く、投資家はコモディティ需要や外貨準備高の状況に悪影響を及ぼすと懸念している。さらに中国景気の悪化は世界に波及し、新興国から米国まで打撃を与える可能性がある。

地政学リスク

調査対象のストラテジストのうち最低でも9人は2016年の株式市場の最大の懸念材料としてテロや中東の政情不安を挙げた。

フェデレーテッド・インベスターズのスティーブ・オース最高投資責任者は「旅行や貿易の流れを止める何らかの地政学的イベントは明らかなリスクだ」と話す。

原油価格の急落は株式に悪材料であることが分かっているが、その逆が必ずしも買い材料になるとは限らない。中東全体に危機が及べば原油価格はいとも簡単に上昇し、消費者や企業にとってコスト上昇要因となるからだ。

ウェルズ・ファーゴのマンリー氏は「世界経済から生気が失われてしまったというリスク」を懸念しているという。同氏は「私が最も深く恐れているのは、我々が6年前に問題を修復せずにそれをしばらくの間問題解決を遅らせてきたことだ。われわれは深い裂け目に落ちて沈んでいるのではなく、じわじわと水が漏れて沈んでいるのではないか。それは私が考えていることではなく、私が心配していることだ」と話した。

(Caroline Valetkevitch記者)

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