竹中平蔵氏「僕が会いたい5人の偉人」 惚れる!歴史のリーダーの「ここ」に学べ

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竹中平蔵さんが会いたい歴史上の偉人、5人とは?
ひとりの強烈なリーダーシップが、チームを、組織を、そして国までも変えてしまうことがあります。
歴史の中には、「その時代」を担ってきた人物がいます。『400年の流れが2時間でざっとつかめる 教養としての日本経済史』の著書もある竹中平蔵氏が、歴史を動かしてきたリーダーやエコノミスト、企業家たちの中から、特筆すべき5人をピックアップ。そこから「今、学ぶべきポイント」について教えてもらいました。
※前回記事:竹中平蔵氏「だから僕は歴史を学んできた」

日本を近代化させた「大久保利通」

日本のリーダーが見習うべき歴史上の人物として挙げたいのが、明治維新を牽引した「大久保利通」です。

大久保利通は明治4年に岩倉具視を団長とする岩倉使節団の副団長として欧米を視察する旅に出ます。その途中で、プロシアの鉄血宰相として近代化を図ったビスマルクの言葉に心を打たれ、大久保利通らは日本を近代化させる明治維新を推し進めます。

私は小泉内閣で総務大臣を拝命しましたが、改革を担うために大久保がつくった内務省が現在の総務省です。大臣室には大久保利通の書が掛かっており、「為政清明」と書いてあります。「政を成すには清く明らかでなければならない」ということです。

日本人は急激な変化を嫌う国民性があるといわれ、実際、改革をしようとすると凄まじいまでの抵抗があります。しかし明治維新はショックセラピー(ショック療法)でした。昨日まで髷を結い、刀を差していた人が、ある時急にすべてを失う。神だと思っていた人が、突然、人間宣言をし、民主主義だという。まさしくショックセラピーでしたが、近代化して国としての力をつけなければ日本は列強に植民地化されてしまうという危機感から、日本の国民はそれを受け入れた。だからこそ日本は近代化を遂げたのです。

それができたのは、大久保利通らが広く世界に見聞を広げ、「為政清明」の心を持って改革を進めたからにほかなりません。

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