「飲み会の遅刻」、米国では最悪のマナー違反 「ちょっと仕事が長引いて」は通用しない

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終業時間を過ぎて人がいるのは非常にまれで、夕方からレセプションや小規模な勉強会、映画鑑賞会といったイベントがあるときぐらいです。

アフター5は会社にいてはいけない

一般的には、終業時間になって受付の人がいなくなると、掃除の時間が始まります。掃除のスタッフたちが大きなゴミ箱と掃除具を持って事務所の中を余すところなく、掃除するのです。このときに自分のパソコンの前に座っていると、ドアを開けた瞬間に、掃除のスタッフたちは一様にびっくりします。「えっ、まだいたの?」という表情が読み取れるのです。

すると、とっさに「ごめんなさい、もう帰るから」とか、「今日は約束の時間が遅いからまだいるの。私のことは気にしないで、お掃除をお願いします」と応対することになります。

私の反応から読み取れるとおり、「こんな時間にいて、ごめんなさい」という気持ちになるのです。

ちなみに、月曜日が休みの3連休ともなると、金曜日の午後には、ほぼ人がいなくなるどころか、会社から「この週末はメモリアルデー3連休なので、金曜日は14時までとします」と、公式的に金曜日も一定の時間から休みにしてしまいます。

そのため、興味深いことに、米国人の友人と平日夕方のハッピーアワーや金曜夜に夕食の約束をすると、日本に比べると待ち合わせの時間は早く、そして時間厳守です。つまり、「仕事が抜け出せなかった」という日本でよく聞く弁解を、よほどのことがない限り、米国人から聞くことはありません。

日米の時間管理の違い

米国の電車やバスは、日本に比べると遅れることが多くあります。日本の新幹線や地下鉄は分刻みどころか、秒刻みで正確。その一方で、そこで働く人たちの時間管理となると、米国のほうが厳しいように思われます。

米国では、仕事の範囲はきっちりと決まっているので、残業しなければならないとなると、それはその人の能力不足を露呈したことになります。一方で上司は、残業することを当然として仕事を振ることはありません。たとえば、午後3時や4時に、「明日の朝イチまでに、これお願いね」などと指示を出す上司がいれば、それは上司の管理能力を問われることになるからです。

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