資生堂は海外事業をどう活性化したのか?

資生堂は海外事業をどう活性化したのか?

国内の成長が低迷する中で、一部の日本企業は、海外市場への販路拡大に乗り出している。その好例は資生堂だ。

10年前には10%にすぎなかった資生堂の海外売上高比率は、国内の不振もあり2012年には約45%にまで拡大している。これは花王とは対照的だ。花王の10年度の実績を見ると、ケミカル部門では海外市場が売上高の56%に達しているが、総売上高の80%を占めるコンシューマープロダクツ部門の海外売上高比率は、20%にすぎない。

海外市場攻略のために、資生堂は海外生産と外国企業の買収という、二つの方法を取ってきた。10年には17億ドルを投じて米化粧品会社のベアエッセンシャルを買収。これによって資生堂は、収益ベースで、仏ロレアル、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、蘭ユニリーバに次ぐ、世界第4位の化粧品会社になった。

グローバル化が進む中、世界で売れる新商品を開発するためには、異文化間のコラボレーションが欠かせない。たとえばP&Gでは、革新的なアイデアの半分以上は外部との協働から生み出されているという。

資生堂も、ボストンのハーバード皮膚科化学研究所など、グローバルな機関との協力関係を強化しており、資生堂のスキンケア商品の開発に役立っている。

しかし、このような目標を実現するには、海外売上高を拡大したいという願望や既存海外企業の買収だけでは不十分だ。企業文化の改革が必要となる。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「合法薬物依存」の深い闇
  • 井手隊長のラーメン見聞録
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
変わる日立<br>IoTで世界へ挑む

日本を代表する巨大総合電機企業が今、「脱製造業」ともいえる動きに舵を切っています。攻めの主役は「ルマーダ」。社長の肝煎りで始まった独自のIoT基盤です。データを軸にGAFAと組むことも辞さないという改革の成否が注目されます。