中国人は、なぜ米国の不動産を狙うのか

購入金額は米国人住宅購入者の3倍以上

米不動産会社、ウィンダム・リアルティは、上海の黄浦江に程近い高層ビルにオフィスを構えている。その壁には、ミシガン州で行われている宅地開発のポスターが貼られている。デトロイト郊外、ノースビルのストーンウォーター・コミュニティで、広さは148万平方メートルだ。

チャンスを狙う米国企業

ポスターには「米国における最も雄大なウォーターフロントのコミュニティ。環境に配慮した再開発としては最も壮大なプロジェクト」と書かれている。ここには六つの人工湖と424軒の邸宅が建設される。

ほかの不動産のポスターも並ぶ。サンディエゴの上品なタウンハウス、フロリダ州フォートマイヤーズのゴルフコースのあるコミュニティ、ロサンゼルスの開発地の広々とした住宅などだ。

顧客層も広がる

新たな買い手がいる市場を開拓しようと、ウィンダム・リアルティは中国に二つのオフィスを開いた。最初のオフィスは2007年に上海で開設され、2番目のオフィスは北京に昨年開かれた。同社は顧客を集めるため、アメリカの伝統的な感謝祭の夕食会や、中国の映画スターも登場する不動産展示会などのイベントを開催している。

中国のウィンダム・リアルティでCEOを務めるスティーブン・M・ローソンは言う。「当社が中国で事業を始めた時と比べると、市場は確実に大きく、また幅広くなっている。顧客層も2007年当時とはかなり変わっている。現在の顧客は、以前よりも資産は少なめで年齢は下がるが、国際的な観点で見て非常によい教育を受けた人たちだ」。

同社以外にも、中国から流出する資産を捕まえようとしている企業はたくさんある。不動産協会によると、中国人は今年3月までの1年間で、米国での住宅購入に286億ドルを使った。2年前と比べると倍以上である。大手不動産仲介業者のジョーンズ・ラング・ラサールは、中国人による海外の商業用不動産の購入は、昨年は49%増加したしたと推計する。

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