「残念な中学受験塾」を見抜く7つのポイント

あえて中小塾を選ぶならここに気をつけよ

1 カリキュラムが塾長の頭の中だけにある

四谷大塚の「予習シリーズ」や栄光ゼミナール系の「中学受験新演習」などのシステム教材を使用するのでない限り、中小塾でカリキュラムを自己作成するのは至難の業。つまり「オリジナルカリキュラム」を謳う塾はまゆつばだ。それでももし「オリジナルのカリキュラム」を謳うのなら、カリキュラムは事前に明示されているべき。「カリキュラムは塾長の頭の中にある」というのは傲慢さの表れであり、最初から生徒や保護者に対して不誠実と言わざるをえない。

2 直近の合格実績だけがいい

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直近の合格実績が非常に良かったからといって、それをそのまま塾の実力と見なすことは危険。たまたま大手塾の上位クラスから6年生になって転塾してきた優秀な生徒が1人いて、その生徒が1人で最難関校をはじめとする5〜6の有名校の合格実績を稼いでいる場合がある。1学年十数人という小規模塾であれば、過去数年分の合格実績を加算して、同規模の塾と比較してみるといい。

3 親と適切なコミュニケーションがとれない

中学受験において子供と親と塾は三位一体。「子供と親」および「子供と塾」の関係はもちろん、「親と塾」の関係がしっかり結べていないと、三位一体にはらない。子供の「?」に答えるだけでなく、親の「?」にも的確に答えることができてこそ、本当の塾といえる。大人同士のコミュニケーションで「?」に答えることができない塾講師が、子供の「?」に的確に答えられるわけがない。

4 新しすぎる塾は避けたほうが無難

1回や2回授業を見学したとしても、講師の実力を見極めることは一般の人にはまず無理。代わりに創業からの年数が講師の力量の目安になる。創業からある程度の年数が経っていても安定して合格実績を出しているなら、それが塾長の腕前の客観的証拠といえる。新しい塾がダメというわけではないが、時間の洗練を受けてなお生き残っている塾は、確率論的には、いい塾である可能性が高い。「ある程度の年数」としては、少なくとも5年、できれば10年単位でとらえたい。

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