民主党から参院議員3人が新たに離党、「原発ゼロ」掲げる新会派を結成
谷岡郁子氏ら民主党に所属する3人の参議院議員は7月17日、同党の輿石東幹事長に離党届けを提出するとともに、4月に国民新党を離党した亀井亜紀子参議院議員とともに新会派「みどりの風」の結成を発表した。
民主党を離党したのは谷岡氏のほか、行田邦子、舟山康江の両参議院議員。「4人代表制」を敷くとともに、法案の採決に際して党議拘束をかけないなどの方針を明らかにした。
谷岡氏らは、「当面の3つの課題」として、(1)原発ゼロ社会の実現、(2)反TPP(脱新自由主義)、(3)反「(税・社会保障)一体改革法案」を掲げた。
谷岡氏が「子ども被災者支援法案」の成立で中心的な役割を果たしたことから、「原発ゼロ」は新会派の旗印になる可能性が高いと見られる。TPP問題では、舟山氏が民主党内の議論の取りまとめに尽力した経緯がある。政府が進める一体改革については、「消費税増税だけが先行し、社会保障が置き去りになる」(亀井氏)などとして反対の立場を明らかにした。
谷岡氏は記者会見で、「現在の民主党執行部は責任も果たさず、マネジメントも欠如している。仲間と離れるのは忍びないが、原発ゼロの社会をめざすために離党を決断した」と語った。行田氏は今後の活動に関して、「衆議院でも理念を共有できる仲間に声をかけていきたい。政策が一致する政党と連携していく」と述べた。
※写真:左から舟山、谷岡、亀井、行田参議院議員
(岡田広行 =東洋経済オンライン)
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