公務員給与ランキング トップ1000 全都道府県・政令市、市区町村上位1000一覧
「自分が住む町の職員はいくらもらっているのか」。納税者なら、当然気になるところだ。
週刊東洋経済では、今春総務省が発表した最新版の「地方公務員給与実態調査結果」に基づき、自治体ごとの平均年収額を算出した。賞与に当たる期末手当と勤勉手当のデータが2010年度のものであるため、概算数値ではあるが、傾向は一目瞭然だ。
地方公務員の給与は、かつて国家公務員よりも高い逆転現象が起きていた。だが、総務省の是正勧告などを受け、各自治体が独自に設定してきた“おいしい”給料表は見直されつつある。その結果、現在8割以上の市区町村では、国家公務員を下回る給与水準となった。とはいえ、上位の自治体では1部上場企業を優に上回る給与水準。地方公務員が恵まれていることに変わりはない。
震災対応で残業代増えた福島・相馬市
市区町村の平均年収1位は、福島県相馬市だった。645位だった2010年度から、平均年収を約200万円上げ急浮上した。
その原因は、東日本大震災後の残業の増加だ。災害対策本部や仮設住宅の整備を担当する部署などで、大量の時間外勤務が発生。月の時間外勤務手当は1人平均18万7874円となった。最も多い職員は、月246時間の超過勤務を強いられ、その月の残業代は約84万円と膨れた。
相馬市だけではない。同じく被災地の宮城県石巻市(42位)、福島県飯舘村(57位)、福島県南相馬市(70位)も上位に。ただ、相馬市は石巻市や飯舘村と比べても約100万円高い。「防災拠点である庁舎が無事だったことや、原子力災害による避難区域に該当しなかったことで、いち早く避難所運営や仮設住宅の建設が進められ、超過勤務が伸びた」(総務課)という。