詳報!山手新車両故障、制御システムに原因か 2日目に運行取りやめ、営業運転復帰は未定
山手線にとり13年ぶりの新型車両として、11月30日から運転を開始した「E235系」。多くの利用者が注目する中、鳴り物入りでデビューを飾ったが、運行開始直後から発生したトラブルによって、午後11時過ぎには運転を打ち切り、翌12月1日は運転を見合わせた。原因調査のため、営業運転への復帰は今のところ見通しが立っていない状況だ。
E235系は山手線の次世代車両として開発され、今春に「量産先行車」と呼ばれる1編成(11両)が完成。これまでの山手線車両と大きく異なる外観や、車内に多数設置されたデジタルサイネージなどが話題となり、11月30日の営業運転開始に注目が集まっていた。
同日は午後3時18分に大崎駅を出発する外回り電車として運転を開始。同駅では出発式が開かれ、華々しいスタートを切った。
運行開始直後からトラブル続発
だが、出発して2つ目の目黒駅では停止位置を数十cm過ぎて停車。午後6時50分ごろには大崎駅で、正確な停止位置に停車したにも関わらず、本来なら車両と連動して開くホームドアが開かなかったために停止位置を微調整したほか、出発時には車両のドアが閉じたことを示す運転台のパイロットランプが点灯しなかった。実際にはドアは閉じていたものの、確認を行ったため同駅で約15分間運転を見合わせた。
さらに、午後10時52分には大塚駅の構内でもトラブルが発生。運転士がブレーキの効き具合が弱いと感じ、手動でブレーキをかけたところ、本来の停車位置から約1.5m手前で停車し、運転台のモニターに故障を示す表示が点灯したという。電車は同駅に30分強停車し、乗客を降ろした後に営業運転を打ち切って車両基地へ回送された。
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