丸紅の株主総会は所要時間、質問数とも増えるが、好業績映し穏やかに幕

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丸紅の株主総会は所要時間、質問数とも増えるが、好業績映し穏やかに幕

6月22日10時、総合商社5位、丸紅の第88回定時株主総会が東京都千代田区のパレスホテルで開催された。議決権を行使できる株主11万6328人(議決権個数173万1698)に対し、9時45分時点での出席株主は書面、ネットで議決権を行使した株主を含め3万6071人(同128万1953)。来場した株主は1077人(同864人)だった。

監査役による報告の後、約15分間のビデオによる事業報告、同じく約15分間の朝田照男社長による説明を経て、10時37分から事業報告に関する質問を受け始めた。前日の三井物産の総会では、わらわらと手が挙がったが、こちらは朝田社長が「質問のある方はいらっしゃいませんか」と促しても質問者が現れず、一瞬「質問ゼロか」と思われたが、1人が立つと後続も出て、結局延べ10人(2度質問が1人)が12の質問を行った(昨年は5人が5問)。

前2012年3月期は中計目標を大きく上回って過去最高純益を更新しただけに、底意のあるような質問はなく、経営陣への称賛、激励が聞かれた。

関心が集まったのは、やはり現在の稼ぎ頭である金属資源、エネルギー。今後の投資方針、市況見通しなどの質問が出た。また、約2900億円と過去最大の案件である穀物大手、米ガビロン社への投資を発表した後だけに、今後の資金調達や有利子負債リスクをただす株主もいた。

決算説明会でのプレゼンテーションで定評のある朝田社長は、立て板に水のごとく、これらの質問の多くに自ら答え、11時22分には質問も尽きた。取締役選任、取締役および監査役報酬総額引き上げの2議案については質問もなく承認に。

所要時間は87分と昨年よりも30分長かったが、不規則発言などもなく、11時27分に閉会となった。

筒井 幹雄 東洋経済 記者

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つつい みきお / Mikio Tsutsui

『会社四季報』編集長などを経て、現職は編集委員。

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