ホンダの伊東社長、“アロハシャツ”で環境戦略をアピール

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ホンダの伊東社長、“アロハシャツ”で環境戦略をアピール

ホンダは20日午前、東京・青山の本社で環境への取り組み説明会を開催した。翌日には株主総会が開催されるというスケジュールの中、説明会には伊東孝紳社長も出席。ホンダの環境への取り組みの標語「Blue Skies For Our Children」のロゴが入ったアロハシャツを着ながら、環境への取り組みを改めて語った。

「これまでホンダは環境への取り組みを、成長のチャンスととらえてきた」。伊東社長が引き合いに出したのが、1972年に米国の当時の環境規制を初めてクリアした低公害エンジン「CVCCエンジン」。同エンジンは「シビック」に搭載され、ホンダの飛躍の礎を作った。「今後も環境に資する新技術に果敢にチャレンジしたい」(同)。伊東社長は3月埼玉県庁内に設置したソーラー水素ステーションを例に出し、「CO2だけでなく、水資源の削減や環境循環まで含めたトータルの取り組みを行う」と語った。

同日に発行した環境レポートでは、11年度、同社の製品から排出されるCO2の全世界平均値が、4輪車で00年比9・5%減、2輪車で同24・1%減だったことを公表した(20年の目標はそれぞれ00年比30%減)。また、自動車の製品ライフサイクルでは走行段階でのCO2排出量が8割超と高いことから、消費者がホンダ製品を使用する際に排出するCO2量をグローバルで算出し、業界で初めて開示した。

単に環境レポートを作成・開示するだけでなく、経営トップが自ら環境の取り組みや考え方を説明する。環境への取り組みは企業にとって不可欠なだけに、今後こうしたアプローチは増えてきそうだ。

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(並木厚憲 =東洋経済オンライン)

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