アップルが地図サービスを刷新、グーグルと決別へ
6月11日から15日まで米アップルが開催した世界開発者会議(WWDC)。毎年初夏にサンフランシスコ市内で行うWWDCは、アップルが新しい製品の発表を行う場の一つで、昨年6月のWWDC基調講演では、病気療養中だった故スティーブ・ジョブズ氏がサプライズで登壇。姿を現した瞬間、会場内の5000人以上の参加者が一斉に立ち上がり、長いスタンディングオベーションで迎えた。
今回のWWDCでは、ポスト・ジョブズの難しい舵取りをそつなくこなし、新しいアップルの顔として定着したティム・クックCEOが難なくホスト役を務めた。発表内容は、事前予想の線に沿った手堅いもの。アイフォーンやアイパッドに用いるOSの最新バージョン「iOS6」のほか、パソコンの新OSや、新しいマックブックシリーズなどが明らかになった。
同社の中核製品であるアイフォーン新製品(4Sの後継機種)については言及がなかったものの、iOS6の提供が今年秋であり、その同じ時期に新アイフォーンが発売される見通しだ。つまり昨年の4Sと同様、10月になる可能性が高そうだ。
躍進するアンドロイド
そのアイフォーンの前に、強敵として立ちはだかっているのが、グーグルの「アンドロイド」だ。
アンドロイドは順調に出荷台数を伸ばしている。米IDCの調査によると1~3月の世界における出荷台数シェアは、アンドロイドが59%(前年同期は36・1%)に対し、アップルのiOSが23%(同18・3%)。サムスン、HTCなどが高速通信「LTE」への対応をいち早く進めるなどしたこともあり、アップルとの差を広げつつある。
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